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【フォントの歴史】スイス生まれの有名書体 Helvetica

こんにちは、TAKAです。

今日は僕がタイポグラフィの勉強をしていて興味を持ったフォント、Helvetica(ヘルベチカ)について紹介したいと思います!

たくさんのロゴやパッケージデザインで用いられているので、知っている、もしくは聞いたことがある方も多いかもしれません。

実はHelveticaについての映画が公開されたくらい世界的に有名な書体なんですね。

Helveticaの誕生

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第二次世界大戦後、デザイン業界で流行したモダニズムを反映した書体「Helvetica

一体、どのような経緯で生まれたのでしょうか。

Helveticaが誕生したのは1957年。

当時は今のようにデジタル化が進んでいなかったため、インクで素早く印刷できるような技術はなく、金型活版印刷という技術が主流でした。

名前の通り、金属を削って凹凸をつけ、インクを塗ってから大きなプレス機で圧力をかけ、紙に写すというものです。

スイス出身のタイプフェイスデザイナーのマックス・ミーディンガー(Max A.Miedinger)は、書体メーカーのハース社から新しい書体を開発するよう依頼を受けました。

しかし、ハース社はオリジナルの書体を作ってほしいわけではなく、すでにドイツで普及していた有名な書体、Akzidenz-Grotesk(アクチデンツ・グロテスク)と似たような書体が欲しかったため、コピーを作ってほしいという依頼をしました。

しかし、マックス・ミーディンガーはせっかくならコピーではなくオリジナルの書体を作りたい!と考え、同僚のエデュアード・ホフマン(Eduard Hoffmann)と一緒に新たな書体を開発することに決めました。

こうしてできたのがNeue Haas Grotesk(ノイエ・ハース・グロテスク)です。

ノイエとは”新しい”という意味。

名前の通り、ハース社の新しいグロテスク書体ということですね。

Helveticaの由来

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完成した書体の名前はNeue Haas Grotesk(ノイエ・ハース・グロテスク)なのにどうしてHelvetica(ヘルベチカ)になったのでしょうか?

実はNeue Haas GroteskはHelveticaの「原型」で、まだ完成した書体ではありませんでした。

今でもパソコンでHelveticaの代替書体として使用されることも多いです。

書体が完成後、マックス・ミーディンガーはこれならハース社だけでなく世界的に普及するはず!と思い、オリジナルの名前をつけて版権販売をすることにしました。

スイスのモダニズムを反映した、無機質で美しい、それでいて人間らしさの残るこの書体にどのような名前をつけようか悩んだ末、

ラテン語で「スイス」という意味のHelvetia(ヘルベチア)という名前をつけようと考えました。

しかし、書体に国名をつけるのはよろしくないという事になり、「スイスの」という意味を表すHelvetica(ヘルベチカ)に決定したそうです。

映画で数々のデザイナーがHelveticaを様々な表現で絶賛しているように、その美しさゆえ、世界中であっという間に普及しました。

AppleHelveticaを普及させた?

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今僕が使っているMacbook airにはHelveticaが標準でインストールされています。

というのも、かの有名なアップルの創業者、スティーブ・ジョブズは大学中退後、カリグラフィの授業に潜り込み、その美しさに魅せられたそうです。

その後、自身が作ったマッキントッシュには学んだカリグラフィの知識を盛り込みました。

マッキントッシュが開発される前でもデザイナーの間ではすでにHelveticaを知っている方は多かったのですが、AppleHelveticaの普及に寄与したのは事実でしょう。

AppleHelveticaWindowsのArial

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そうしてマッキントッシュに標準搭載されたHelvetica

それを見て、Appleの競合であるWindowsも黙ってはいませんでした。

HelveticaをそのままWindowsにインストールさせることはしなかったものの、Helveticaのクローンと言えるArial(エアリアル)という書体を開発し、Windowsに搭載しました。

以下の写真はArialとHelveticaを比べたものです。

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すごく似ていますよね。

ArialはHelveticaと同じく世界中で使われており、Webサイトの書式設定(font-family)でもよく指定されています。

Helveticaを使用した有名な企業ロゴ5選

さて、ここでHelveticaを使用している有名なロゴを5つ紹介したいと思います!

トヨタ自動車

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無印良品

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パナソニック

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マイクロソフト

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BMW

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まとめ

今日紹介したHelveticaの歴史はいかがでしたか?

パソコンのキーボードを打てば簡単に出力されるフォントですが、それぞれのフォントには固有の歴史があり、デザイナーの努力と苦労の末に作られたと考えると感慨深いですよね。

これからもタイポグラフィの勉強をし、ブログで紹介していけたらと思っています!

Helveticaに興味を持っていただけた方はぜひ動画も見てみてください!

(日本語字幕はないのですが、、)

www.youtube.com

今日はここまで

バイバーイ