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プロとクラウドワーカーのロゴデザインに料金差が生まれるワケ

最近ロゴについての勉強をしていて、疑問に感じたことがあります。

それは、

「作るデザイナーによって、どうしてこんなに価格差が生まれるのだろう。。」

という疑問です。

みなさん、4年後のオリンピック・パラリンピックを控え、東京都がエンブレムとは別に新たなロゴを作ったニュースはご存知ですか?

東京の魅力を世界に発信しようと「&TOKYO」というロゴマークを作り、

なんとその制作費に1億3000万円もかかったそうです。

ちなみに、ロンドンオリンピックのロゴ制作にかかった費用は62万5000ドル(約4890万円)です。

どちらもすごく高いですよね。。

でも一方で、クラウドワークスのコンペで募集されているロゴデザインの当選報酬は3万円〜5万円です。

同じロゴのデザインなのになぜこれほどの価格差が生まれるのでしょうか?

それはロゴが完成するまでに生み出された付加価値の総量が違うからです。

ロゴデザインの制作プロセス

ロゴはどのような制作プロセスを経て完成するのでしょうか?

プロのデザイナーによるロゴ制作のプロセスをまとめてみたいと思います。

①オリエンテーション

クライアントからの諸条件(対象物、理念、日程、予算など)が提示され受注、たは複数のデザイナーで競うコンペに参加する。

②ヒアリング

受注内容について、企業の担当者などから詳しく説明を受けたり、市場動向や対策と照らし合わせ、制作意図や要望などの確認を行う。

③リサーチ

市場ではどのようなロゴがあるか資料を集め、その効果やデザイン展開、イメージカラーなどを分析し、相対させて独自の方向性を探る。

④ラフ案の作成

紙に鉛筆で書いたメモなどで複数の方向性を想定し、それぞれの方向性に対してデザインを派生、造形を整えながら最終案を絞り込む。

⑤デザインワーク

手書きの時点で見込みがありそうだと感じたものをグラフィックソフトでデザインする。その際、一つの案に集中して作り込み過ぎず、案の中で書体や配色のバリュエーションを作り、どれが一番コンセプトを体現できているか検証する。

⑥プレゼンテーション

クライアントに制作意図やポイント、予想される効果などを説明する。

直感ではなくデザインの根拠をロジカルに説明できることが求められる。

⑦修正・プレッシュアップ

提案してた中からいずれかの案が決定した場合、プレゼン時やその後のフィードバックで出た修正やブラッシュアップをかけていく。

また、最終的な納品に向け、細かい部分での調整も行う。この辺りで専門家による商標のチェックを行うケースが多い。

⑧マニュアルの策定

デザイン上の取り扱いを記したCIマニュアルを作成する。

縦組み横組みなどのロゴバリュエーション、カラーの指定、使用媒体・サイズによる配置の制限など、デザインを専門としていない人にも理解できるレギュレーションをあらゆるケースを想定して作っていく。

マニュアルの参考例↓

https://www.behance.net/gallery/9028077/Google-Visual-Assets-Guidelines-Part-1

このプロセスをみてわかる通り、デザイナーとクライアントがとても密にコミュニケーションをとり、一つのロゴを作り上げていることがわかります。

デザイナーはクライアントから丁寧にヒアリングをし、何度も修正と改善を重ね、コンセプトを形にしていきます。

会社の想いが強ければ強いほど、それはきっと強い言葉になってクライアントの口からデザイナーに伝えられます。

そして、プロのデザイナーは長年の経験を活かして、その強い言葉からインスピレーションを受け、コンセプトを形にしていくのだと思います。

ロゴは企業を象徴する役割を持っていますよね。

一度作成したら、広告や名刺など様々な媒体に広く使用されることになります。

すると、ロゴはある意味、企業とステークホルダーを繋げるコミュニケーションツールとも言えます。

コミュニケーションツールになる企業のシンボルが、デザイナーによる密なコミュニケーションを介して作り上げられ、想いが形になることによって大きな価値が生まれるんですね。

想いを形にしたロゴの例

Airbnb

www.youtube.com

これは宿泊施設、民宿を貸し出す人向けのウェブサイトを運営する企業「Airbnb」のロゴを紹介する動画です。

ロゴが企業の理念や社会に対してどのような価値を提供するのかを象徴しているのがよくわかりますよね!

FLANDERS LINEN

f:id:mtk-hcwj:20180201234821g:plain

こちらは興和株式会社さんが、自社ブランドを立ち上げる際にデザイナーの水野学さんに依頼をして作られたロゴです。

「センスは知識からはじまる」という水野学さんが書いた本を読み、このブランドについて知りました。

水野さんはブランドイメージを膨らませるために、ベルギーのリネン農場や生産現場に足を運んで、帰国後にフランダースリネンプレミアムというネーミング、ロゴを制作したそうです。

書体選びや王冠にもきちんとワケがあるんですね。

気になる方はぜひ、著書を読んでみてください!おすすめです!

最後に

今日はロゴの料金にどうして差が生まれるのか自分なりに分析してみました。

僕はまだ密にクライアントとコミュニケーションをとって、ロゴを作り上げた経験はありませんが、いつか企業らしさを体現できる素晴らしいロゴが作れればなーと思います!

コツコツと勉強を重ね、人の心に響くデザインができるよう精進せねばと改めて思った今日この頃です。

今日はここまで

バイバーイ